トカラ列島近海を震源とする地震により被災されたすべての方々へ

主にある平和のうちに

2025年7月8日
自由と友愛の独立アングリカン教会
大主教 佐藤俊介

トカラ列島近海を震源とする地震により被災されたすべての方々へ

「地は震い、山々は揺らいでも、われらは恐れない。神はわれらの避けどころ、わたしたちの砦。」(詩編46編)

 このたびの地震活動により、鹿児島県十島村に属する島々――とりわけ悪石島、小宝島、諏訪之瀬島をはじめとする皆様が、繰り返される激しい揺れと、その後も続く長い不安の中に置かれていることに、深く心を寄せています。

 トカラ列島は、南西諸島の中央部、屋久島と奄美大島の間に浮かぶ孤島群であり、本土から遠く離れた海上に生きる人びとの歴史と日々があります。火山と地震、そして自然の厳しさと共に歩んできたその営みは、今もなお、見過ごされることなく、尊重されるべきものです。

 今回の一連の地震では、最大震度6弱が記録され、震度1以上の揺れが1,600回を超える中、特に悪石島では7月6日・7日に震度5強・5弱の地震が相次ぎました。浅い震源と観測点の近さから、今後も強い揺れが続く可能性があると報じられています。

 私たちは、孤立を強いられやすい島嶼の暮らしを思い、祈りと共に立ち続けたいと願っています。交通・通信・医療といった基盤が限られる中にあっても、そこにある日常が決して置き去りにされることなく、人と人との網の目の中に守られていきますように。

 困難な中で島を支えるすべての方々――家族を支える方、医療に従事する方、避難所を運営する方、物資を運ぶ方――そのひとりひとりの労苦が、神のまなざしの中で覚えられ、支えられますように。

 私たちは日ごとの祈りの中で、皆様の名を覚えます。

 この地に生き、この地を愛し続けてこられたすべての方々の上に、
 主なる神の平和と導きがありますように。

☩ アーメン

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